いつもやっている動作なのに、なぜか指に力が入らなくてできないと不安になりますよね。

たとえば、

  • ペンを握って字を書こうとした時
  • コップを持とうとした時
  • 携帯電話を操作しようとした時

などにふと力が入らないことに気付くことがあります。

激しいスポーツや手や体を酷使する仕事の後など、明らかに疲れている時であれば、一時的な症状で休めば元に戻ることが多くあります。

しかし、もし症状が続く場合には、重大な病気の可能性もあるので注意が必要です。

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手の指に力が入らない時はまず病院へ

手の指や足に力が入らない原因として、真っ先に考えられるのは、脳、神経、筋肉の病気などです。

「力が入らない」という症状がある場合には、必ず脳神経外科など病院で検査を受けましょう。

指に力が入らない時、どんな原因や病気が考えられるのでしょうか。

◯橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)

私たちの腕の中には橈骨神経・正中神経・尺骨神経という3つの大きな神経が通っています。

そのうちの一つ、橈骨神経が何らかの理由で圧迫されて、手の指や手首が伸ばしにくくなり、手に力が入らなくなります。

二の腕の外側からの圧力によって神経が圧迫されることが多いです。

長時間の腕枕などにより発症することが多いため、別名「腕枕症候群」とも呼ばれます。

手首・手指が伸ばしにくくなったり、しびれや感覚の鈍さなどを伴うことが特徴です。

治療法としては、薬の服用によって、1~3ヶ月ほどで治ると言われていますので、速やかに医療機関を受診しましょう。

◯脳卒中

脳卒中とは、脳梗塞やくも膜下出血をまとめた総称です。

もし力が入らなくなることに加え、言葉が出にくくなるといった症状が現れた場合、脳卒中の疑いがあります。

最初は症状が軽くても、徐々に悪化したり、容体が急変することもありますので、注意が必要です。

また早く治療すれば後遺症も少なくなりますので、一刻も早く病院へ行きましょう。

◯ギラン・バレー症候群

風邪や下痢などの症状の1~2週間後に、両手両足に力が入らなくなる病気です。

はっきりした原因はまだ分かっていませんが、ウイルスや細菌による感染が引き金となって発症するのではと言われています。

治療により、3~6ヶ月でほぼ完治に至りますが、10~20%程度の患者さんでは後遺症が残るため、早期に適切な治療を受けることが必要です。

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◯カリウム過剰

病院で検査をしても、特に異常がないと診断された場合は、体内のカリウムが過剰に多い状態になっていることが考えられます。

カリウムが多すぎると、神経が脳の指令をうまく伝達できなくなります。

そのため、手足やいろいろなところに力が入りにくくなってしまうのです。

神経伝達には、ナトリウム(塩分)とカリウムのバランスが重要なのですが、現代の食生活は塩分が高い食事が多いため、カリウムを多く摂取するように言われています。

◯ストレス

ところが、過度のストレスがかかる生活を長期間送っていると、カリウムを排出するホルモンの分泌が間に合わなくなり、カリウム濃度が上がってしまいます。

その結果、神経伝達に支障が出てしまい、力が入らないという症状が現れるのです。

カリウムが多い食べ物としては、

  • 大豆
  • 煮干し
  • 昆布
  • 干し椎茸
  • 干しぶどう

などが挙げられます。

短期的には、カリウムの摂取を控えることが考えられますが、根本的な治療としては、原因となる過度のストレスを軽減させることが必要となります。

自立神経失調症やうつ病の可能性も

検査をしても、特に異常が見つからず、筋肉や関節にも問題がなかった場合は、自律神経失調症の疑いがあります。

この場合、片手だけでなく、両手に症状が現れやすいのが特徴です。

また原因不明のまま、症状が長引く場合には、うつ病の可能性があります。

いずれのケースも、思い当たることがある場合には、心療内科を受診したり、カウンセリングを受けるなど、専門医に相談して早めに適切な対処をしましょう。

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まとめ

「指に力が入らない」という症状は、明らかに通常の状態とは異なっており、体からあなたへのサインだと言えます。

神経系に何らかの異常があるわけですから、原因を正しく判断するためにも医者の診断が必要です。

中には、一刻を争う重大な病気である場合もあります。

もし症状に気付いたら「一時的なもの」「年齢のせい」などと軽視せず、速やかに医療機関を受診しましょう。