爪や指先の痛みのトラブルは思った以上に様々な原因があります。

たとえば

  • 爪と皮膚のすき間が痛い
  • 白い膿が出る
  • 爪を切りすぎて痛い
  • ささくれにばい菌が入った
  • 栄養不足や遺伝によるもの
  • 単に仕事で指先に強い負担がかかっているだけ

などですね。

そして最大の問題は、違いが分かりにくいということです。

判断を間違えると治療に6ケ月や1年もムダな治療に時間をかけてしまうケースも見られるんですよ。

よく使う親指などが痛むと生活にも支障がでてしまいます。

症状別にまとめましたので、爪と指の隙間の痛みや、爪の周りの痛みに悩まれている方は、参考にしてみてください。

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爪と皮膚の隙間が痛い原因

爪と皮膚の隙間に痛みを感じる時に疑われる、代表的な9つの症状は下記の通りです。

  • ひょうそ
  • ささくれ
  • グロムス腫瘍
  • 咬爪症(こうそうしょう)
  • 深爪
  • 陥入爪(かんにゅうそう)
  • 巻き爪
  • 卵殻爪(らんかくそう)
  • 爪と皮膚の間が裂ける

爪の横の痛みや、爪と皮膚の接着面、つまり爪の中の痛みなど、痛みの場所や状態によって治療方法が変わってきます。

それぞれの症状や治療法を解説していきます。

1)爪周囲炎(ひょう疽)

甘皮など、爪の周囲の皮膚の小さな傷や荒れから生じる炎症のことで、ひょう疽とも言われます。

主な症状としては、

  • 爪周辺の皮膚が赤く腫れる
  • 爪周辺を圧迫すると激しい痛みを感じる
  • 膿がたまる
  • 爪の形や色、質の変化
  • 爪が剥がれる

などのことが挙げられます。

また膿は基本的には爪の縁に沿って生じますが、時には爪の下に溜まってしまうことがあります。

一般的に、

  • 爪を噛むクセがある
  • さかむけをいじってしまう
  • マニキュアなど外傷となるもの

などによって、爪周辺の皮膚に傷が生じ、炎症が発生することが原因です。

治療と予防

軽度の場合は、患部を熱いお湯に浸して血行を良くし、抗生物質の軟膏薬を塗ることで改善されます。

膿が溜まってしまっている場合は、できれば病院で切開してもらいましょう。

よほど重症でない限り、爪を抜いたりすることはありません。

また爪周囲炎の予防には、衛生状態を清潔に保つことが重要です。

それによって、最近が爪と皮膚の間に侵入することを防ぐことができるからです。

爪を噛んだり、マニキュアなど爪周辺を傷つける原因を避けることも、予防に繋がります。

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2)ささくれ

指先のささくれの原因は、主に手肌の乾燥、ネイルのやり方、栄養不足、血行不良などです。

「ささくれなんて珍しく無いし、よくあるしたいしたことないよ。」

なんて言ってると意外に悪化してしまうこともあります。

皮膚疾患の1つですから、ささくれから雑菌が入り込んで感染症にかかってしまったり、化膿してしまうこともあります。

さらに悪化してひょうそになる場合もあります。

栄養バランスを整えたり、指先の保湿をしっかりと行うようにしましょう。

3)グロムス腫瘍

腫瘍と聞くと、大変な病気のようですが、グロムス腫瘍は基本的には摘出すれば完治する良性の腫瘍です。

指先の爪の下にできてしまうので、爪に何かが当たるたびに激しく痛みます。

その他にも、

  • 「ブルースポット」と呼ばれる影がある
  • ピンポイントで押されると痛いが、何も触れていない時は少し違和感がある程度
  • 冷水につけたりすると、耐え難いほど痛みが強くなる

といった症状が見られれば、グロムス腫瘍の可能性が高いと言えます。

血管が、動脈から静脈へと変化する折り返しのポイントに、グロスム細胞というものがあります。

このグロムス細胞が異常に増殖することで、腫瘍になってしまうのがグロムス腫瘍のメカニズムです。

ただ今のところ、なぜグロムス腫瘍が生じるのか、その詳しい原因は不明です。

治療

グロムス腫瘍は、指先にできた腫瘍を完全に摘出することで完治します。

自宅での治療は難しいため、「グロムス腫瘍かも」と思ったら、速やかに医療機関(整形外科)を受診しましょう。

病院では、外科手術による摘出がほとんどですが、重症の場合は、レーザー治療や硬化療法が行われることもあります。

ただし術後は2週間程度の安静が必要なため、仕事や日常生活に支障が出ることが考えられます。

完治するためには、摘出手術が不可欠ですが、そのタイミングや治療の経過については、よく医師と相談しましょう。

4)咬爪症(こうそうしょう)

俗に言う噛み爪のくせのことです。

本人は無意識にやっているので、自覚がない場合も多いです。

爪は指先を守る役割がありますが、爪がボロボロになってしまうと、痛みを伴うトラブルの原因になります。

雑菌が入り込んだり、傷つけやすくなるので、治療が必要です。

原因はなんらかの心理的要因によるもので、ストレスを解消するために無意識の内に爪を噛んで痛めつけてしまっていると言われています。

治療

皮膚科ではなく、心療内科で治療を行うケースが多いです。

外傷の治療に関しては皮膚が専門ですが、根本的な心理的な解決は心療内科になります。

5)陥入爪(かんにゅうそう)

陥入爪とは、爪の横の部分が肉に食い込んで傷つけている爪のことです。

手の爪よりも、主に足の親指の爪でよく見られます。

多くの原因は爪の切り方にあり、爪の端っこが尖ったままになっていると、皮膚を突き破って食い込んでしまうんです。

血が出たり、腫れたりしますし、傷口からばい菌が入るとさらに厄介です。

足の親指の爪を切る時には特に要注意

親指の爪は大きくて固いので、爪の横を切るときは明るい場所で確認しながら切ってくださいね。

ただし、巻き爪の場合は爪の形自体に問題があります。

爪の切り方が原因ではなく、そもそもの爪の変形が原因の場合は、ちゃんと皮膚科で治療を受けるようにしてください。

6)巻き爪・変形爪

巻き爪も手の爪ではなく、足の親指の爪に見られる症状です。

陥入爪は爪が食い込んでいる状態のこと、巻き爪は爪が巻いてしまっている状態のこと、をいいます。

症状はほぼ同じですが、見ているところが違う、という感じです。

巻き爪の原因は

  • 靴が足に合ってない
  • 間違った爪の切り方をしている
  • 指先の運動不足
  • 深爪をしがち

などが考えられます。

靴を選ぶときは、つまりすぎてもだめですし、大きすぎてもダメです。

爪の切り方ですが、丸く切ると爪は丸まってしまう傾向にありますので、巻き爪のくせがある方は角を残したスクエアカットを意識するとよいでしょう。

また親指をしっかり使うと力が入りますので、爪の両側を押し上げることができます。

もともと爪は内側に巻く性質があるので、普段からしっかり歩いて運動をしておくことが予防につながります。

治療

巻き爪が悪化してしまうと、運動なんてとてもできない強い痛みが起きますので、専門家の治療が必須です。

軽度な場合は巻き爪治療グッズを自宅で使えばOKですが、重度の場合は手術を受けることになります。

施術は回数を分けて受けていく必要があります。

スタンダードなワイヤー法は、爪の両端に穴を空けてワイヤーで引っ張る治療法です。

保険適用外になるので、一定期間の通院をした合計費用として3万円~5万円が相場になります。

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8)卵殻爪(らんかくそう)

爪が変形する症状の1つですが、爪が薄くなったり、もろくなることで内側に変形してしまう症状の爪を言います。

原因としては、爪の栄養不足が考えられます

たとえば、

  • 過度なダイエット
  • 内臓疾患など

を疑ってみてください。

爪がもろくなっているため、ネイルアートなど爪に負荷をかける行為は慎んだほうがいいでしょう。

また外から力が加わる事によって、爪が割れたりすることもあるので気をつけてください。

栄養を取るには、サプリメントで不足しがちな栄養を補給するのも有効です。

9)爪と皮膚の間が裂ける

爪と皮膚がくっついてしまってる部分のことをハイポニキウムといいますが、このハイポニキウムが剥がれてしまうと、爪と皮膚の間が裂けて痛みを伴う場合があります。

  • 爪の上に何か重たいものを落としてしまったり
  • ドアで挟んでしまったり
  • ネイルのケアで甘皮の処理を失敗したり

など、外部からの衝撃によって裂けてしまうことがあります。

外的な原因でない場合は、爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)の可能性も疑ってみてください。

カビの種類であるカンジダに感染した場合や、乾癬(かんせん)や多汗症などの皮膚疾患、甲状腺の病気に伴う症状として、爪と皮膚の間が裂ける事例があります。

素人判断で決めつけるよりも、専門家の診断を仰ぐことをおすすめします。

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その他の指先の痛みいろいろ

指先の痛みの種類は数をあげればきりがないのですが、ざっと紹介しておきます。

1)しもやけ

しもやけになるとかゆみや痛みが伴いますし、なかなか治らないので厄介です。

原因は寒さによる血行不良なので、冷え性の人はしもやけになりやすいです。

ステロイド軟膏を塗って症状を緩和させたり、手を握ったり開いたりして血行をよくしたり、温湿布を貼って治療するのが一般的です。

2)爪が割れる

爪が割れる原因はタンパク質やビタミンA、ビタミンB2などの栄養不足、それから水虫などの細菌、深爪などの外圧、爪の乾燥などがあります。

ジェルネイルで爪が薄くなったという声も聞かれます。

丈夫で健康的な爪を育てることが基本的な対策になります。

なかなか爪割れが治らないときは、一度皮膚科で診察を受けるとよいでしょう。

3)癌

爪の中に黒い点が見つかった場合は、爪メラノーマなのか、癌なのか、単なる血豆なのか、見極める必要があります。

血豆であれば、時間が経てば治っていきます。

ただ黒い筋が見られる場合は、メラノーマを疑って、癌になる前に早期の治療をしてください。

治療

主に切開手術になり、広範囲の切除になる場合は足の指を切断することもあるそうです。

早期の治療がもっとも大切です。

4)ランナー黒爪

ほとんどの原因は靴のサイズが大きすぎる場合か、靴の吐き方が悪い場合に起こります。

靴の中で指先が余計に動いてしまうので、無意識の内に踏ん張って力を入れてしまい、黒爪になると言われています。

市民ランナーの多くは、大きすぎる靴を選んでしまっているそうです。

ランニングシューズの選び方は大事ですね。

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5)爪水虫

爪水虫になると

  • 爪が汚い色になる
  • 表面に筋が入る
  • 変形して厚くなる
  • 痛みが出る

などの症状が表れてきます。

特に痛みが出てきた場合は、かなり悪化していると考えられます。

飲み薬、レーザー治療、塗り薬などで早めの治療をおすすめします。

6)巨爪症

爪の中央部分が盛り上がってしまう症状を巨爪症(きょそうしょう)といいます。

盛り上がった部分が圧迫されると激痛を伴います。

原因は遺伝、糖尿病などの生活習慣病、感染症、血流や栄養の不足など、さまざまです。

爪だけの原因ではない可能性があるので、皮膚科と内科の診察を受けるとよいでしょう。

7)匙状爪(さじじょうづめ)・スプーン爪

乳幼児の足の爪によく見られるのですが、子供の頃はそこまで心配いりません。

成長にともなって自然と治っていくことが多いです。

大人になってからスプーン爪になる場合は、いくつかの原因が考えられます。

たとえば

  • 貧血や外傷による血流不足だったり
  • 爪の両端を短く切りすぎてしまうこと

などです。

鉄が欠乏している貧血の場合で、スプーン爪が見られる場合は貧血がひどい場合がありますので、生活習慣から見直していく必要があります。

8)爪の内出血

爪の内出血は、基本的には外からの衝撃で爪の中の血管が傷つくことで起こります。

放置してそのまま爪が伸びるのを待つことが多いですが、痛みがひどい場合は地がたくさん溜まっていたり、炎症なども考えられるので、病院に行くことをおすすめします。

爪に穴をあけて血を取り除く処置を行います。

9)爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)

手足口病の原因となる10種類のウィルスの内、コクサッキーA6型のウィルスに乾癬すると爪が剥がれてしまうことがあります。

コクサッキーA6型ウィルスは爪の根元に入り込んで爪を作る細胞にダメージを与えるためだ、と言われています。

徐々に剥がれるため、手足口病を発症して2ケ月以上経ってから気付くこともあります。

また、その他の原因もあります。

外傷や最近の乾癬、それから、ストレスが原因で爪が剥がれることがあります。

剥がれた部分はしっかりと保湿をしたり、絆創膏を貼るなどして、保護してあげてください。

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まとめ

爪と皮膚の隙間の部分は、意外とばい菌が入り込みやすいところです。

手の指は何をするにしても使う部位なので、手の指先や爪に痛みが出てきたら消毒をしたり、病院の診察を受けてください。

また、爪の横側を切る時に深く切りすぎても、ばい菌が入り込む原因になります。

いつも清潔を心がけケアすることで、感染症から大切な手を守りましょう。