手指の湿疹はひどくなると、

  • かゆみで夜も眠れない
  • 水疱ができて皮が剥けてしまった
  • 指のかゆみと痛みで仕事ができない

・・・など、日常生活に支障が出てしまうこともあります。

また一度発症すると、かゆみやブツブツがぶり返して、なかなか治らないことが多く、やっかいですよね。

今回は、手指にできる湿疹について、その原因と改善法をまとめました。

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手指の湿疹の原因とは

手にできる湿疹は、主婦や美容師さんなど、水に触れる機会が多い職業の人がなりやすいと言われています。

しかし、その原因は水だけではなく、

  • 水仕事の時に使う洗剤や石鹸
  • シャンプー

などによる刺激です。

これらを使って水仕事をしていると、肌の表面を覆っている皮脂のバリア機能が破壊されてしまい、皮膚を保護する力が弱くなってしまいます。

すると、物理的な外部からの刺激に対して、皮膚が過剰に反応しやすくなってしまうのです。

さらに、洗剤や薬品などの刺激物が侵入しやすくなるため、痛み、かゆみ、発疹といった症状が現れます。

「乾燥型」と「湿潤型」がある

手湿疹には、大きく分けて乾燥型と湿潤型の2つのタイプがあります。

それぞれのタイプに分けて、その症状と原因を見てみましょう。

乾燥型

その名の通り、まさしく乾燥が原因となって皮膚がカサカサし、指にひびや赤切れを起こしやすい状態になっています。

角質が剥がれて薄くなってしまった皮膚は、ちょっとした刺激でも裂けやすく、かゆみもできてきます。

裂けた傷が治ったように見えても、掻いてしまうとまた裂けてしまいます。

そして、繰り返すうちに皮膚が厚くなっていきます。

掻くくせが治らないと、裂けたひびがますます深くなり、治りづらくなってしまう・・・という悪循環に陥ってしまいます。

悪化すると、指の皮膚が硬くなったり、指紋が消えてしまうこともあります。

湿潤型

湿潤型の場合、指の間や指の腹、手のひらに小さな水泡が現れるのが特徴です。

乾燥や刺激から私たちの肌を守ってくれる皮脂は、汗腺から分泌されています。

この汗腺に異常が起こり、皮脂の分泌がうまくいかなくなってしまうと炎症を起こし、水疱ができてしまうのです。

かゆいからと言って掻いてしまうと、水疱が破れ、そこから雑菌が入って炎症を起こし、さらに水疱が広がって・・・と、どんどん悪化してしまいます。

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手湿疹の対処法

1)絶対に掻かないこと

上述のように、乾燥型も湿潤型も掻いてしまうことで症状が悪化していきます。

どうしてもかゆみが収まらなくてつらい時は、熱めのお湯(火傷をしない程度)で手を洗ってみてください。

熱さが刺激となり、掻いたのと同じような感覚が得られ、少しかゆみが落ち着きます。

2)乾燥型は保湿剤を

乾燥型の人は、保湿剤による治療がベースとなります。

刺激物が入っていない方が良いという方はワセリンを、保湿性に優れている物が良いという方は、尿素やヘパリン類似物質などが配合されているものを使うとよいでしょう。

また症状に合わせて使い分けると効果的なので、医師や薬剤師さんなど、専門家に相談することをお勧めします。

3)湿潤型はステロイド軟膏を

湿潤型や特に症状が強い部分は、ステロイド軟膏などで患部をカバーし、その上からポリエチレン手袋などをはめて、患部を露出させないようにします。

破れやすい水疱ごと手指を保護し、水疱が破れて悪化してしまうのを防ぐためです。

また水疱がひどい場合には、速やかに皮膚科を受診しましょう。

4)生活改善で回復を助ける

手湿疹を早く治療するためには、手湿疹の要因をすべて避ける必要があります。

とは言え、仕事を休むわけにも、家事をしないわけにもいきませんよね。

そこで、薬剤によるケアの効果を助けるため、できるところから生活改善をしていきましょう。

  • 水仕事では、冷たい水や熱いお湯ではなく、ぬるま湯(体温より少し低いくらい)を使う
  • 使い捨てのビニール手袋などを利用する
     ※ゴム手袋は、かえってアレルギー反応を起こす可能性があるので、注意が必要です
  • 洗剤は薄めて使う
  • シャンプー、ボディソープ、石鹸、ハンドソープなども低刺激のものを選ぶ
  • 水仕事のあとは、こまめに手肌をケアする

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まとめ

なかなか治らない手指の湿疹。

新しい皮膚に入れ替わるまでには、最短でも1ヶ月ほどかかるため、完治まで根気が必要です。

でも薬剤でのケアに加えて、ちょっとした生活の見直しをすることで、少しずつ改善していきましょう。

また単なる手湿疹と思っていても、症状がよく似た別の病気(掌蹠膿疱症、白癬、汗疱)である場合もあります。

ケアしても効果が見られない、ひどい症状が続くなど、不審に思う時は速やかに皮膚科を受診するようにしましょう。