ドラマを見ていた時、指紋の照合や採取などのシーンを見て、この指紋の保管はどうしているのだろうとふと疑問に感じることってありますよね。

実は、犯人の容疑がかけられているならまだしも、そうではない人も採取されることがあるんです。

何もやましいことがなくても、警察に指紋があるのは、犯人扱いされているようで、あまり気分がよくありませんよね・・・。

  • 警察の採取した指紋はいつまで保管されるのか
  • 指紋の採取の方法

などについて調べてみましたのでご紹介します。

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警察で採取された指紋の保管期間は?

警察で指紋が採取されるのは、大きく分けると、

  • 犯罪を起こした、容疑がかかっている、など自分に非がある
  • 捜査に協力をするなどで、非がない

2つケースがあり、それぞれ保管の仕方が違います。

指紋の保管方法は、指掌紋取扱規則で決められています。

◯犯罪を起こした、容疑がかかっている、など自分に非があるとき

窃盗や詐欺、殺人など色々な犯罪がありますが、警察に何らかの理由で逮捕されると指紋を採取されます。

この場合は、犯歴や前科が付いてしまい、基本的に死亡するまで指紋のデータは警察に残ります。

罪を償ったとしても、再犯の可能性が否定できず、今後の捜査に役立てるためです。

また、スピード違反、侵入禁止の道に入ってしまったなどで、交通違反で切符を切られる時に指紋を押すことがよくありますよね。

この場合、違反金(罰金)を払い、一定期間を経過すれば、交通切符に押した指紋は破棄されます。

◯捜査に協力をするなどで、非がない場合

例えば、家や会社に泥棒に入られると、その家族や従業員の指紋を採取されるケースも多いです。

こういった場合は、犯人でも、罪を犯したわけでもなく、捜査に協力するためだけの指紋です。

もちろん前科にもならないので、事件が解決したら指紋は廃棄されます。

きちんと指掌紋取扱規則の第7条の6項で定められています。

では、どうして指紋を採取するのか?

これには、いくつか理由がありますが

  • 外部からの犯人と区別をする
  • 関係者の中に犯人がいる可能性がある

ためです。

特に、自宅内での盗難では、身内が犯人であることも少なくありません。

いずれにせよ、関係者が犯人と疑っているわけでなく、捜査をスムーズに進め、事件を早く解決するのに、指紋が必要だからです。

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どうやって指紋を採取するの?

よく、ドラマでは筆のような物で色々なものを叩いて、セロハンで写し取るような場面を見かけますよね。

実際には、どんな方法で採取するのでしょうか。

◯警察が指紋を採取する方法

警察は、目で見てわかる指紋(顕在指紋)は、ゼラチン紙に写し取るか、特殊な撮影方法で採取します。

でも、見えない指紋(潜在指紋)もとても多く、色々な方法で指紋を浮き上がらせて採取します。

粉末法

アルミニウムの粉や蛍光粉などのとても細かい粉を、付着させて取る方法。ゼラチン紙に転写、写真で撮影する。

液体法

特殊な液体を使い、指紋に付着させたり、化学反応で指紋を浮き上がらせる。転写、写真で撮影して保管。

気体法

気化する薬品で化学反応を起こし指紋を検出。写真に撮影して採取する。

レーザー法

照射して黄色に浮き上がった指紋を、写真で撮影して採取する

蒸着法

金と亜鉛の薄い膜を蒸着させて、指紋を浮かし、顕微鏡の画像を採取、保管する

高感度検出法

色々な方法で指紋を採取し、検出の感度を良くして採取する

指紋の採取の方法これ以外にも、一般に公開されていないものが多くあります。

昔に比べて、精度も上がり、色々な箇所の指紋を採取できるようになっています。

◯自分で指紋を採取することもできる

警察のような精度はありませんが、自分でも指紋を採取することができます。

例えば、セロハンテープを指に貼ってはがすと、指紋が採取できますよね?

少し手を加えると、すこしはっきりと指紋を採取し、保管することもできます。

(材料)

  • ガラスやプラスチック容器
  • アルミパウダー(ファンデーションで代用ができる)
  • 粉末を付けるブラシ
  • セロハンテープ
  • 黒い紙
  • タオル

(手順)

  1. 容器の汚れをタオルで落とす
  2. 1に指紋を付ける(指先の指紋が採取しやすい)
  3. 筆にパウダーをとって、容器を筆で付ける
  4. 浮き上がった指紋の上にセロハンテープを貼ってはがす
  5. 黒い紙に貼って保管する

これで、指紋採取の真似ができます。

また、もう少し本格的な指紋採取キットなどもあるので、実験などに使うのもいいですね。

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指紋が一致したら逮捕される?

犯人の特定の材料になる指紋ですが、これが見つかるとすぐに逮捕されるのでしょうか。

警察が逮捕するのは、まず明らかな現行犯だとわかる時です。

これ以外では、犯人が特定できていて、逮捕状がある場合も見つかれば逮捕されます。

指紋は犯人を特定する手がかりにはなりますが、それだけ逮捕とはなりません。

  • 「事件があった時刻に現場にいた」
  • 「目撃証言」
  • 「事情聴取をしたら自白した」

などの条件や証拠もあり、逮捕状が合って逮捕になります。

指紋の採取を拒否したら?

最後に、

  • 指紋の採取を拒否することはできるのか
  • 拒否したらどうなるのか

って少し気になりますよね。

当たり前ですが、自分に非があることを認めると、罪が確定しているため、指紋の採取は拒否できません。

これ以外の場合、任意で事情聴取を受けている、被疑者の場合は拒否してもいいのです。

もちろん、自分に非がなく、捜査への協力の採取でもです。

ですが、指紋の採取を拒否してしまうと、警察は「何かやましいことや、隠していることがないか?」と疑われてしまう可能性はとても高くなります。

自分に非がないと自信があるなら、すんなり指紋の採取を受けるのがいいですね。

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まとめ

警察で採取された指紋は、何も悪いことをしていなければ保管されることはありません。

でも、どんな理由であれ、自分の指紋が警察にあるのが、うれしいことではありません。

何かのトラブルに巻き込まれてしまい、指紋を採取されるなんてことがないように、自分の身の安全には気をつけたいですね。